ヒューマログ注(一般名:インスリンリスプロ)は2001年から発売されている糖尿病の治療薬になります。糖尿病の治療薬の中でも「インスリンアナログ製剤」という種類に属します。
「アナログ」というのは「似たような」という意味です。つまりヒューマログはインスリンに似ている(インスリンのようなはたらきをする)お薬だという事です。
ヒューマログは血糖値を下げるホルモンである「インスリン」と同じように作用します。そのためしっかりと血糖を下げる事が出来ますが、一方で投与しすぎると低血糖を引き起こす事もあるため、使用する患者さんがこのお薬についてしっかりと理解している事が必要です。
糖尿病治療薬にもたくさんの種類のお薬があります。これらの中でヒューマログはどのような位置付けになるのでしょうか。
ヒューマログの効果や副作用、どのような方に向いているお薬なのかについてみていきましょう。
目次
1.ヒューマログの特徴
まずはヒューマログの特徴について、かんたんに紹介します。
ヒューマログはインスリン製剤であり、インスリンと同じようなはたらきで血糖値を下げます。効果は非常にしっかりしていますが、過剰に投与すると血糖を下げ過ぎてしまい、低血糖になるリスクもあります。
また患者さんが自分で皮下に注射するお薬ですので、患者さん自身がお薬の特性についてしっかりと理解している必要があります。
インスリンは私たちの膵臓から分泌されているホルモンです。
食事を食べると、食べ物中の糖分が吸収されて血液に入ってくるため、血糖は上昇します。血糖が上昇するとインスリンが分泌されますが、インスリンはこの糖を末梢組織(筋肉や臓器)に取り込ませるはたらきがあります。
これにより末梢組織は糖をエネルギー源として活動が行えるようになります。
しかし糖尿病になると、インスリンの量が不足してしまい十分に血糖値が下がらなくなってきます。こうなると血液中の糖が多い状態が続きます。血液中の糖が多い状態が続くと、動脈硬化が進行したり様々な臓器を障害していく事が知られています。
ヒューマログは、このような状態に対して用いられます。インスリンと同じような物質を体内に注入する事でインスリン量を増やし、血糖値を下がりやすくするのです。
ヒューマログのようにインスリンを直接体内に注入するようなお薬は「インスリン製剤」と呼ばれます。インスリン製剤も効き方によっていくつか種類があり、「超速効型」「速効型」「中間型」「持続型」などに分けられます。
それぞれ効果が発揮されるまでの時間、そし効果の持続力が異なり、患者さんの状態によって使い分けられます。
このうちヒューマログは「超速効型」のインスリン製剤になり、インスリン製剤の中でも注射してから素早く効果が発揮され(15分未満)、短時間の効果にとどまる(3~5時間程度)という特徴があります。
このような特徴からヒューマログは、主に食後の血糖の上昇を抑える目的で投与されます。
注意点としては、効果の発現が急速であるため、空腹時などに注射してしまったり、あやまって投与量を多く注射してしまうと低血糖になりやすくなります。
またヒューマログは作用時間が短いため、食事毎に注射する必要があります。
そして通常はヒューマログは単剤で用いられる事はありません。持続型(ゆっくり長く効くインスリン製剤)と併用されます。
ヒューマログ単剤だと、食後に高くなった血糖値を抑える作用しか期待できず、食後以外では血糖値が高い状態が続いてしまいます。そのため、1日を通して効き続ける「持続型インスリン」で1日の基礎的なインスリン量を底上げし、食後に血糖値が上がる際には更にヒューマログを追加で注射して食後の高血糖を抑えるという使い方をするのが一般的です。
注射剤であるため、どうしても投与時に多少の痛みを伴うというデメリットもあります(とは言っても慣れてしまえばほとんど痛みは感じない程度ですが)。
以上からヒューマログの特徴として次のようなことが挙げられます。
【ヒューマログ注の特徴】
・超速効型のインスリン製剤である
・インスリンを体外から注入する事によってしっかりと血糖を下げる
・空腹時に注入してしまうと低血糖を生じるリスクは高い
・作用時間は短いため、食事毎に注射する必要がある
・通常は持続型のインスリン製剤と併用する
・自己注射剤であり投与時に痛みが多少ある
2.ヒューマログはどのような疾患に用いるのか
ヒューマログはどのような疾患に用いられるのでしょうか。添付文書には次のように記載されています。
【効能又は効果】
インスリン療法が適応となる糖尿病
ヒューマログは血糖を下げる作用を持つお薬ですから、糖尿病に使われます。
インスリン製剤は効果がしっかりしている反面、低血糖リスクもあるお薬ですので、誰にでも使えるわけではなく、その適応は「インスリン療法が適応と考えられる方」に限定されます。
ではインスリン療法の適応となるのはどのような状態でしょうか。具体的には次のような状態が挙げられます。
【インスリン療法の絶対的適応】
・・・インスリンを必ず使うべき病態
- インスリン依存状態
- 高血糖性の昏睡(糖尿病ケトアシドーシス、高浸透圧高血糖症候群、乳酸アシドーシス
- 重症の肝障害、腎障害を合併しているとき
- 重症感染症、外傷、中等度以上の外科手術(全身麻酔施行例など)のとき
- 糖尿病合併妊婦 (妊娠糖尿病で食事療法だけでは良好な血糖コントロールが得られない場合も含む)
- 静脈栄養時の血糖コントロール
【インスリン療法の相対的適応】
・・・インスリンの使用も考えるべき病態
- インスリン非依存状態の例でも著明な高血糖を認める場合
- 経口薬療法では良好な血糖コントロールが得られない場合
- やせ型で栄養状態が低下している場合
- ステロイド治療時に高血糖を認める場合
- 糖毒性を積極的に解除する場合
とても難しく書かれていますが、実際に患者さん自身が皮下注射するのは主に、
- インスリン依存状態(Ⅰ型糖尿病)
- インスリン非依存状態の例でも著明な高血糖を認める場合
- 経口薬療法では良好な血糖コントロールが得られない場合
などになります。
それ以外の場合(昏睡や手術、静脈栄養や糖毒性の解除など)で用いる事もありますが、これらは主に入院して医師が投与量をコントロールするため、患者さんが自分で注射することはありません。
糖尿病には1型と2型があります。
1型は自己免疫性の疾患で、膵臓に存在するβ細胞と呼ばれるインスリンを分泌する細胞が破壊されてしまっている疾患です。β細胞が破壊されてしまっていればインスリンが分泌できないため、血糖は高くなってしまいます。
2型は一般的な糖尿病で、糖分を摂取しすぎたり肥満などによってインスリンの効きが悪くことで生じてしまうものです。
1型糖尿病の方は、そもそもインスリンを分泌できないため、インスリンを人工的に投与してあげないといけず、インスリンの絶対的な適応となります。
また2型糖尿病であっても、膵臓からインスリンがほとんどでなくなってしまっていたり(二次無効など)、血糖値が顕著に高かったり、飲み薬の糖尿病薬が効かない場合はインスリンが検討される事があります。
ヒューマログは注射する単位数を増やせば増やすほど、血糖値は確実に下がります。しかし一方で単位数が増えれば増えるほど低血糖のリスクも増えますので、主治医と相談して有効性と安全性のバランスが取れた投与量を決めていく事が大切です。
3.ヒューマログにはどのような作用があるのか
ヒューマログはインスリンアナログ製剤と呼ばれ、私たちの身体の中にある膵臓から分泌されるインスリンというホルモンと同じようなはたらきをします。
ここではヒューマログの詳しい作用について紹介します。
Ⅰ.インスリンとしてはたらく
ヒューマログは人工的に作られたインスリン製剤です。
本来インスリンは、食事を取る事によって血液中の血糖(グルコース)の濃度が高くなると、血糖を下げるために分泌されます。
インスリンは膵臓(すいぞう)に存在するβ細胞から分泌されます。
膵臓β細胞の細胞膜にGLUT2という糖の輸送体があり、血糖が多くなるとここから糖分がβ細胞内に取り込まれます。そして細胞内において糖分からATPというエネルギー源が作られます。
β細胞内のATPが増えると、同じくβ細胞膜にあるATP感受性カリウムチャネルが閉じます。すると細胞膜が脱分極し細胞内にカルシウムイオンが流入し、その刺激でインスリンが分泌されるのです。
分泌されたインスリンは血液中の糖分を各組織や臓器(脳、心臓や筋肉など)に取り込ませることで血糖を下げます。糖はエネルギー源となるため、諸臓器はインスリンによって取り込まれた糖によって活動ができるようになります。
ヒューマログは本来であれば膵臓β細胞から分泌されるインスリンを、人工的に注射をする事で体内に注入します。
ヒューマログはインスリンと同じく、血液中の糖分を各組織や臓器に取り込ませるため、血糖値を下げてくれます。
ヒューマログのようなインスリン製剤は、作用時間によっていくつかの種類に分かれます。
- 超速効型:10~20分ほどで効きはじめ、3~5時間ほど効き続ける
- 速効型:30分ほどで効きはじめ、5~8時間ほど効き続ける
- 中間型:30~60分ほどで効きはじめ、24時間ほど効き続ける
- 持続型:60分ほどで効きはじめ、24~42時間ほど効き続ける
このうち、ヒューマログは超速効型に属します。
私たちの身体の中では、インスリンは1日中β細胞から少量ずつ出続けています。これをインスリンの「基礎分泌」と呼びます。
食事などによって血糖が上昇すると、基礎分泌に加えてインスリンが更に分泌されます。これをインスリンの「追加分泌」と呼びます。
この生理的なインスリンの分泌を再現するためには、基礎分泌を得るために持続型を注射し、追加分泌を得るために超速効型を注射すると良い事が分かります。
ヒューマログのような超速効型は、インスリンの追加分泌分を補充する目的で投与されます。そのため、これだけではインスリンの基礎分泌は補えないため、通常は単独で用いる事はなく持続型などと併用されます。
4.ヒューマログの副作用
ヒューマログにはどのような副作用があるのでしょうか。また副作用の頻度はどのくらいなのでしょうか。
ヒューマログの副作用発生率は25.8%と報告されています。ヒューマログはインスリン製剤であり「低血糖」が生じる可能性があるため、副作用には一定の注意が必要です。
報告されている副作用としても、
- 低血糖症
- 高血糖
- 血中ブドウ糖増加
とほぼ血糖関連の副作用になります。
このうち高血糖やブドウ糖上昇は、ヒューマログの副作用として生じたというよりは、ヒューマログの量が足りないために生じていると考えられます。
軽い低血糖であれば、めまいや吐き気、しびれなどの症状であり、適切な対処をすればすぐに回復しますが、重度になると意識障害や昏睡状態に至る事もあります。
低血糖のような症状が出たら、すぐにアメや砂糖などを食べて糖分を摂取するようにしてください。意識レベルが低下し、口からものを食べられない状態である場合はすぐに医療機関を受診し、糖分を点滴してもらう必要があります。
また臨床検査値の異常が生じた例は14.1%と報告されており、
- AST、ALT、ALP、LDH、γ-GTP上昇
- 中性脂肪上昇
- 総コレステロール上昇
- 白血球数増加、好酸球増加、リンパ球増加
- 総ビリルビン上昇
- 総蛋白減少
などが挙げられています。
ヒューマログの注射を続けている方は、定期的に血液検査を行い、このような副作用が生じていないかをチェックしておく事が望ましいでしょう。
重大な副作用としても、
- 低血糖
- アナフィラキシーショック、血管神経性浮腫
が報告されています。
ヒューマログを使えない方というのは少ないのですが、下記の状態の方には禁忌(絶対に使ってはいけない)となっています。
- ヒューマログの成分に対し過敏症の既往歴のある方
- 低血糖症状を呈している方
低血糖状態にある方にインスリンを注射したら、更に血糖が下がってしまいますので当然ですね。
5.ヒューマログの用法・用量と剤形
ヒューマログには、
ヒューマログ注ミリオペン
ヒューマログ注カート
ヒューマログ注 100単位/mL
といった剤型があります。
ミリオペンは、ペン型の注射器でボタンを押す事で設定した単位数のインスリンを注射する事が出来ます。
カートはカートリッジ式で、専用のカートリッジがあり、それに装着する事で使用します。ミリオペンと異なりカートリッジが使い捨てではありません。
最後の「ヒューマログ注 100単位/ml」はビンに入っているもので、これは医療機関で主に使われ、患者さんが自分で使う事はありません。点滴にヒューマログを混合する場合などに使用されます。
ちなみにヒューマログには、
- ヒューマログN
- ヒューマログミックス
といった剤型もありますが、これらは超速効型のインスリン製剤ではありません。
ヒューマログNは中間型のインスリン製剤で、ヒューマログミックスは超速効型のヒューマログと中間型のヒューマログNが混合されているインスリン製剤です。
ヒューマログの使い方は、
通常、成人では1回2~20単位を毎食直前に皮下注射するが、ときに回数を増やしたり、持続型インスリン製剤と併用したりすることがある。
投与量は、患者の症状及び検査所見に応じて適宜増減するが、持続型インスリン製剤の投与量を含めた維持量としては通常1日4~100単位である。
となっています。
注射するのは「食直前」になります。ヒューマログは効果の発現が非常に速いため、食直前(15分以内)に打たないと、食後の血糖上昇に間に合いません。
ヒューマログは注射後、15分以内に効き始め、30~90分で効果が最大になり、3~5時間で効果が消失します。
効果不十分である場合には増量が出来ますが、増量すればするほど低血糖のリスクも高くなりますので、主治医とよく相談して投与量を決めましょう。
注射する部位は、
- 腹部(おなか)
- 大腿(ふともも)
- 上腕(にのうで)
が推奨されています。毎回同じ部位に注射を続けてしまうと、皮膚がへこんだりふくれたりしてしまう事がありますので、注射場所は毎回変更する必要があります。
保管時の注意点として、使用前は冷蔵庫で保管する事が勧められています(2~8℃で遮光保存)。使用開始後は冷蔵庫に入れる必要はなく室温で保存して問題ありませんが、4週間以内に使い切るようにしましょう。
6.ヒューマログが向いている人は?
以上から考えて、ヒューマログが向いている人はどんな人なのかを考えてみましょう。
ヒューマログの特徴をおさらいすると、
・超速効型のインスリン製剤である
・インスリンを体外から注入する事によってしっかりと血糖を下げる
・空腹時に注入してしまうと低血糖を生じるリスクは高い
・作用時間は短いため、食事毎に注射する必要がある
・通常は持続型のインスリン製剤と併用する
・自己注射剤であり投与時に痛みが多少ある
というものでした。
ヒューマログをはじめとしたインスリン製剤を使うのは、主に
- 1型糖尿病の方
- 2型糖尿病で血糖が極めて高かったり、飲み薬で効果が不十分な方
になります。
1型糖尿病の方はインスリンを分泌するβ細胞が破壊されてしまいますので、自分でインスリンを分泌する事が出来ません。そのためインスリン製剤で治療する必要があります。
2型糖尿病の方はインスリンの適応になってしまう前に、出来るだけ食生活や運動習慣の改善を心がけるべきです。しかし、インスリンの適応の状態となってしまった際には、いたずらに導入を遅らせる事なく、しっかりとインスリンを導入する事もまた大切です。
7.お薬以外の糖尿病の治療法
お薬は疾患を治療するために重要な方法の1つです。
しかし糖尿病をはじめとした生活習慣病は、お薬だけでなく日々の生活を工夫する事も大切です。
では糖尿病を改善させるためには、どのように食生活・運動習慣を気を付けていけばいいのでしょうか。大切なポイントをお話します。
Ⅰ.規則正しく・バランスの良い食事を
食事は規則正しく食べる事が大切です。朝食・昼食・夕食と1日3食規則正しく食べましょう。
「1日1食しか食べない」
「朝食を抜いている」
このような不規則な食生活をすると糖尿病をむしろ悪化させる事もあります。
1日に食べる量が同じでも、3食に分けて少しずつ食べるのと、1食でドカッと食べるのとでは血糖値の上がり方が異なります。一気に大量に食べると血糖値が急激に上昇するため、全身の臓器も痛みやすくなります。
また食事回数が少ないと、間食で補ってしまう事が多々あります。アメやチョコレート、スナックなど、間食には糖質を多く含むものが多く、これも糖尿病をかえって悪化させます。
食事は、よく噛んでゆっくり食べる事も大切です。ゆっくり食べればゆっくり血糖値が上昇していきますので、急いで食べるよりも臓器への負担も少なくなります。
また食事内容のバランスも大切です。
近年は糖質制限などがもてはやされていますが、糖質はエネルギーとしてある程度は必要になります。極端な偏食をするのではなく、バランス良く摂取するようにしましょう。
推奨されているバランスは、
炭水化物:たんぱく質:脂質=45~60%:10~20%:25~35%
程度と言われています。
一人暮らしなどで食事バランスを十分に考えられないという方は、配食を利用するのも手です。近年はバランスが考えられた食事を冷凍で自宅まで送ってくれる業者もあります。
▽ ウエルネスダイニング【低糖質・低カロリーご飯を配食してくれます】
ウエルネスダイニングでは、低糖質のご飯を配送してくれます。普通の米飯は1膳で250kcal(糖質55g)ほどありますが、こちらの米飯は1膳192kcal(糖質43.2g)に抑えられています。1日(3食)で考えれば約180kcalほど違ってきます。
彩ダイニングでは、糖尿病の方に向けた副食(おかず)を配送してくれます。1食240kcalに抑えて作られており、炭水化物・タンパク質・脂質も理想的なバランスになるよう考えられています。
種類もたくさんあるため、飽きずに続ける事が出来ます。
Ⅱ.野菜を先に食べよう
食事を食べる際に、普通に食べるのと、野菜を先に食べて糖質を後で食べるのとでは後者の方が糖尿病が改善しやすいという報告があります。
これは野菜を先に食べる事で血糖値の上昇が緩やかになるためだと考えられています。
食事は野菜から先に食べるようにしましょう。
生活習慣上なかなか野菜を先に食べれないという方は、サプリメントを利用するという方法もあります。
ベジファスは野菜に含まれる食物繊維を多く含んだゼリーで食事前に簡単に服用する事できます。ベジファスを最初に取る事で、血糖値の上昇を抑え、糖尿病を改善させやすくします。
Ⅲ.カロリー制限を
自分が1日に摂取してよいカロリーの上限を意識しておきましょう。
成人であればおおよそ1200~2000kcal/日になりますが、どのくらいのカロリーを摂取して良いかはその人の身長や活動量によって異なります。
摂取カロリーの決め方は「BMI×身体活動量」で簡易的に計算できます。
BMIは身長によって設定されている標準体重(理想的な体重)の事で、「BMI=身長(m)×身長(m)×22」で計算できます。
身体活動量は、日常で身体をどれくらい動かしているかで、
・軽労作:デスクワークが主・主婦など:25~30kcal
・中等度労作:立ち仕事が多い:30~35kcal
・重労作:力仕事が多い:35kcal~
と分けられます。
下表で自動で計算できますので、自分の1日摂取カロリーの上限を計算してみましょう。
[CP_CALCULATED_FIELDS id=”6″] |
どうしても甘いものや炭水化物食を食べてしまうという方は、最近はカロリーゼロスイーツや低糖質食など工夫された食事もありますので、無理な制限をするのではなく、このような食べ物を上手に利用するのも手です。
糖尿病で食事制限をしているけど、ラーメンが食べたい、という時にお勧めです。一般的なとんこつラーメンは800kcal程度ありますが、このラーメンは糖質を極限までカットしており麺とスープを合わせても約300kcalと超低カロリーになっています。
味は、やはり一般的なラーメンと比べるとやや物足りなさを感じる方もいらっしゃいますが、アンケートでも高い満足度が得られています。
くずもち、わらびもち、あんみつ、ようかん、おしるこなど、年配の方が好まれる和菓子を超低カロリーで作っています。
Ⅳ.適度な運動を
血糖値を下げるためには適度な運動も必要です。
理想は毎日ですが、毎日まで行かなくても週3回以上、1回30分以上の運動習慣を目指しましょう。
無理な運動習慣は長続きしませんので、無理なく続けられる程度の運動を設定する事が大切です。
- 毎日公園を散歩する
- プールでゆっくり泳ぐ
- ゆっくりジョギングやサイクリングする
などの負荷の低い運動でも十分に効果があります。日々続けていく事が何よりも大切です。