リンデロンDP(一般名:ベタメタゾンジプロピオン酸エステル)は1980年から発売されているステロイド外用剤で、
- リンデロンDP軟膏
- リンデロンDPクリーム
- リンデロンDPゾル
といった3つの剤型があります。
外用剤とはいわゆる「塗り薬」のことで、リンデロンDPは皮膚に塗るステロイド薬であり、主に皮膚の炎症を抑える作用を持ちます。
外用剤は炎症を抑えたい部位にのみ作用させることができ、飲み薬のように全身に作用するわけではないため安全性に優れます。
塗り薬はたくさんの種類があるため、それぞれがどのような特徴を持つのかは分かりにくいものです。
リンデロンDPはどんな特徴のあるお薬で、どんな患者さんに向いているお薬なのでしょうか。ここではリンデロンDPの特徴や効果・副作用についてみてみましょう。
目次
1.リンデロンDPの特徴
まずはリンデロンDPの特徴をざっくりと紹介します。
リンデロンDPは皮膚に塗る外用ステロイド薬であり、強力に皮膚の炎症を抑えてくれます。外用ステロイド薬の中での強さは「非常に強力」(5段階中2番目)であり、高い効果を示します。
リンデロンDPはステロイドですが、ステロイド外用剤(塗り薬)の主なはたらきとしては次の3つが挙げられます。
- 免疫反応を抑える
- 炎症反応を抑える
- 皮膚細胞の増殖を抑える
ステロイドは免疫反応(身体がばい菌などの異物と闘う反応)を抑える事で、塗った部位の炎症反応を抑える作用があります。これにより湿疹や皮膚炎を改善させたり、アレルギー症状を和らげたりします。
また皮膚細胞の増殖を抑えるはたらきがあり、これによって皮膚を薄くする作用も期待できます。
外用ステロイド剤は強さによって5段階に分かれています。
【分類】 | 【強さ】 | 【商品名】 |
Ⅰ群 | 最も強力(Strongest) | デルモベート、ジフラールなど |
Ⅱ群 | 非常に強力(Very Strong) | アンテベート、リンデロンDP、マイザーなど |
Ⅲ群 | 強力(Strong) | ボアラ、リンデロンV、リドメックスなど |
Ⅳ群 | 中等度(Medium) | アルメタ、ロコイド、キンダベートなど |
Ⅴ群 | 弱い(Weak) | コートリル、プレドニンなど |
この中でリンデロンDPは「Ⅱ群(非常に強力)」に属します。
ステロイドはしっかりとした抗炎症作用(炎症を抑える作用)が得られる一方で、長期使用による副作用の問題などもあるため、皮膚症状に応じて適切に使い分ける事が大切です。
強いステロイドは強力な抗炎症作用がありますが、一方で副作用も生じやすいというリスクもあります。反対に弱いステロイドは抗炎症作用は穏やかですが、副作用も生じにくいのがメリットです。
リンデロンDPは外用ステロイド剤の中でも効きが強力な部類に入るため、しっかりとした効果が期待できる一方で、使い方には注意をしなくてはいけません。
効果が強い部類に入るリンデロンDPは足の裏や手掌(てのひら)、背中などといった皮膚が比較的厚い部位に用いられる事が多く、反対に顔面や陰部などの皮膚が薄い部位にはあまり用いられません。
全てのステロイドに言えることですが、ステロイドは漫然と長期に分かって使用していると皮膚の細胞増殖を抑制したり、免疫力を低下させたりしてしまいます。これによって皮膚が薄くなってしまったり皮膚が感染しやすくなってしまったりといった副作用が生じる可能性があるのです。
強力な作用を持つリンデロンDPはこのような副作用が生じないように特に注意が必要です。必要な期間のみ使用し、漫然と塗り続けないことが大切です。
以上からリンデロンDPの特徴として次のような事が挙げられます。
【リンデロンDPの特徴】
・Ⅱ群(非常に強力)に属する外用ステロイド剤である |
2.リンデロンDPはどんな疾患に用いるのか
リンデロンDPはどのような疾患に用いられるのでしょうか。添付文書には、次のように記載されています。
【効能又は効果】
湿疹・皮膚炎群(進行性指掌角皮症、ビダール苔癬を含む)、乾癬、掌蹠膿疱症、紅皮症、薬疹・中毒疹、虫さされ、痒疹群(蕁麻疹様苔癬、ストロフルス、固定蕁麻疹を含む)、紅斑症(多形滲出性紅斑、ダリエ遠心性環状紅斑、遠心性丘疹性紅斑)、慢性円板状エリテマトーデス、扁平紅色苔癬、毛孔性紅色粃糠疹、特発性色素性紫斑(マヨッキー紫斑、シャンバーグ病、紫斑性色素性苔癬様皮膚炎)、肥厚性瘢痕・ケロイド、肉芽腫症(サルコイドーシス、環状肉芽腫)、悪性リンパ腫(菌状息肉症を含む)、皮膚アミロイドージス、天疱瘡群(ヘイリーヘイリー病を含む)、類天疱瘡(ジューリング疱疹状皮膚炎を含む)、円形脱毛症
難しい専門用語がたくさん並んでいますので、これを見ただけではどのような疾患に使えばいいのかイメージが沸かないかと思います。
ステロイド外用剤を用いるのは、
- 炎症を抑えたい
- 免疫を抑えたい
- 皮膚の増殖を抑えたい
の3つの状況であり、これらの作用を期待したい時に用いられます。
それぞれの疾患の簡単な特徴とステロイドのどのような作用を狙って使用するのかを説明します。
進行性指掌角皮症とはいわゆる「手荒れ」の事で、水仕事などで手を酷使する事により手の皮膚が傷つき、炎症を起こしてしまいます。
ビダール苔癬とはストレスなどが原因となり皮膚の一部に痒みや苔癬が生じる疾患です。主に首の後ろや大腿部などに生じやすいと言われています。
紅皮症は、様々な原因によって皮膚に炎症が生じ、皮膚が赤くなり、落屑(皮膚が剥がれ落ちる事)などが生じる状態です。
扁平紅色苔癬はかゆみを伴うたくさんの丘疹(小さな発疹)が融合し、盛り上がってうろこ状になる皮膚疾患です。
これらの疾患はリンデロンDPの炎症を抑えるはたらきが効果を発揮します。
掌蹠膿疱症(しょうせきのうほうしょう)とは、自己免疫疾患になります。自己免疫疾患は免疫(ばい菌と闘う力)が何らかの原因によって暴走してしまい、自分自身を攻撃してしまう病気です。掌蹠膿疱症では、免疫の異常によって手足に膿胞(膿が溜まった皮疹)が出来てしまいます。
サルコイドーシスは全身に肉芽腫が出来てしまう疾患で、これも自己免疫性の原因が考えられています。
天疱瘡・類天疱瘡も自己免疫疾患で、免疫が自分の皮膚を攻撃してしまう事で水泡が生じる疾患です。
ストロフルスはアレルギー反応の1つで、主に虫に刺された後に生じる皮膚の腫れです。じんま疹もアレルギーの一種です。
アレルギー疾患や自己免疫疾患は、免疫が過剰にはたらいてしまっている結果生じているため、リンデロンDPの免疫力を低下させる作用が効果を発揮します。
乾癬(かんせん)とは皮膚の一部の細胞増殖が亢進していしまい、赤く盛り上がってしまう状態です。
瘢痕・ケロイドは傷跡が盛り上がってしまう状態で、皮膚修復の過程で過剰に皮膚が増殖してしまう事が原因です。
皮膚アミロイドーシスは、皮膚にアミロイドという異常たんぱく質が沈着してしまい皮膚が肥厚してしまう疾患です。
乾癬やアミロイド苔癬にはリンデロンDPの皮膚細胞増殖を抑制するはたらきが効果を発揮します。
慢性円板状エリテマトーデスは原因は不明ですが、皮膚の露出部(日光が当たる部位)に円板状の紅斑が生じます。慢性円板状エリテマトーデスもステロイドにより症状の改善が得られます。
悪性リンパ腫はリンパ系に癌が生じる疾患です。基本的に抗がん剤や放射線療法による治療が行われますが、免疫系であるリンパの癌ですので、皮膚症状に関しては免疫を抑えるステロイドが効く事もあります。
注意点としてステロイドは免疫(身体が異物と闘う力)を抑制するため、ばい菌の感染に弱くなってしまいます。そのため、細菌やウイルスが皮膚に感染しているようなケースでは、そこにステロイドを塗る事は推奨されていません。
ではこれらの疾患にリンデロンDPはどのくらい効果があるのでしょうか。
リンデロンDP軟膏・クリームの総合的な有効率は86.4%と報告されています。
内訳としては、
- 湿疹・皮膚炎群への有効率は90.8%
- 乾癬への有効率は87.3%
- 掌蹠膿疱症への有効率は59.0%
- 紅皮症への有効率は84.6%
- 薬疹・中毒疹への有効率は93.1%
- 虫さされへの有効率は100%
- 痒疹群への有効率は88.6%
- 紅斑症への有効率は93.5%
- 慢性円板状エリテマトーデスへの有効率は79.2%
- 扁平紅色苔癬への有効率は91.4%
- 毛孔性紅色粃糠疹への有効率は77.8%
- 特発性色素性紫斑への有効率は76.9%
- 肥厚性瘢痕・ケロイドへの有効率は65.8%
- 肉芽腫症への有効率は79.2%
- 悪性リンパ腫への有効率は82.1%
- 皮膚アミロイドージスへの有効率は66.7%
- 天疱瘡群への有効率は81.8%
- 類天疱瘡への有効率は92.3%
- 円形脱毛症への有効率は49.2%
と報告されています。
また、リンデロンDPゾルの総合的な有効率は89.0%と報告されています。
内訳としては、
- 湿疹・皮膚炎群への有効率は93.0%
- 乾癬への有効率は80.5%
- 円形脱毛症への有効率は84.6%
と報告されています。
3.リンデロンDPにはどのような作用があるのか
皮膚の炎症を抑えてくれるリンデロンDPですが、具体的にはどのような作用があるのでしょうか。
リンデロンDPの作用について詳しく紹介します。
Ⅰ.免疫抑制作用
リンデロンDPはステロイド剤です。
ステロイドには様々な作用がありますが、その1つに免疫を抑制する作用があります。
免疫というのは異物が侵入してきた時に、それを攻撃する生体システムの事です。皮膚からばい菌が侵入してきた時には、ばい菌をやっつける細胞を向かわせることでばい菌の侵入を阻止します。
免疫は身体にとって非常に重要なシステムですが、時にこの免疫反応が過剰となってしまい身体を傷付けることがあります。
代表的なものがアレルギー反応です。アレルギー反応というのは、本来であれば無害の物質を免疫が「敵だ!」と誤認識してしまい、攻撃してしまう事です。
代表的なアレルギー反応として花粉症(アレルギー性鼻炎)がありますが、これは「花粉」という身体にとって無害な物質を免疫が「敵だ!」と認識して攻撃を開始してしまう疾患です。その結果、鼻水・鼻づまり・発熱・くしゃみなどの不快な症状が生じてしまいます。
同じく皮膚にアレルギー反応が生じる疾患にアトピー性皮膚炎がありますが、これも皮膚の免疫が誤作動してしまい、本来であれば攻撃する必要のない物質を攻撃してしまい、その結果皮膚が焼け野原のように荒れてしまうのです。
このような状態では、過剰な免疫を抑えてあげると良いことが分かります。
ステロイドは免疫を抑えるはたらきがあります。リンデロンDPは塗り薬であるため、塗った部位の皮膚の免疫力が低下します。
これはアレルギー疾患や自己免疫性疾患の場合は症状を改善させる事ができますが、正常な免疫も低下させてしまうため、ばい菌(細菌やウイルス、真菌など)に感染しやすくなってしまうというリスクもあります。
Ⅱ.抗炎症作用
上記のようにリンデロンDPをはじめとしたステロイドは免疫力を低下させる作用があります。
これによって炎症が抑えられます。
炎症とは、
- 発赤 (赤くなる)
- 熱感 (熱くなる)
- 腫脹(腫れる)
- 疼痛(痛みを感じる)
の4つの徴候を生じる状態のことです。今説明したように感染したり受傷したりすることで生じます。またアレルギーで生じることもあります。
みなさんも身体をぶつけたり、ばい菌に感染したりして、身体がこのような状態になったことがあると思います。これが炎症です。皮膚に炎症が起こることを皮膚炎と呼びます。皮膚炎も外傷でも生じるし、ばい菌に感染することでも生じるし、アレルギーでも生じます。
ステロイドは免疫を抑制することで、炎症反応を生じにくくさせてくれるのです。
Ⅲ.皮膚細胞の増殖抑制作用
リンデロンDPをはじめとしたステロイド外用剤は、塗った部位の皮膚細胞の増殖を抑えるはたらきがあります。
これも主に副作用となる事が多く、強いステロイドを長期間塗り続けていると皮膚が薄くなっていき毛細血管が目立って赤みのある皮膚になってしまう事があります。
しかし反対に皮膚が肥厚してしまうような疾患(乾癬や角化症など)においては、ステロイドを使う事で皮膚細胞の増殖を抑え、皮膚の肥厚を改善させることも出来ます。
4.リンデロンDPの副作用
リンデロンDPにはどのような副作用があるのでしょうか。また副作用の頻度はどのくらいなのでしょうか。
リンデロンDPの副作用発生率は、
- 軟膏で1.63%
- クリームで2.22%
- ゾルで7.1%
と報告されています。塗り薬で全身に投与するものではないため、その副作用は多くはありません。しかしステロイド剤ですので、漫然と塗り続けないように注意は必要です。
生じる副作用もほとんどが局所の皮膚症状で、
- 毛嚢炎・せつ
- ステロイドざ瘡
- 皮膚の感染症
- 皮膚萎縮
- 皮膚刺激感
- 皮膚乾燥
などになります。
皮膚萎縮や皮膚刺激感はステロイドの皮膚を薄くする作用によるものです。またステロイドは免疫力を低下させるため、皮膚をばい菌に感染しやすい状態にしてしまい皮膚の感染症やせつ(いわゆる「おでき」)、ざ瘡(にきび)などが生じることもあります。
いずれも重篤となることは少ないのですが、長期間使えば使うほど発生する可能性が高くなります。そのためステロイドは漫然と使用する事は避け、必要な期間のみしっかりと使う事が大切です。
また滅多にありませんが、ステロイド外用薬を長期・大量に塗り続けていると全身に作用してしまい、
- 眼圧亢進
- 緑内障
- 後嚢白内障
などが生じる可能性があると言われています。
ステロイド外用剤の注意点としては、ステロイドは免疫力を低下させるため免疫力が活性化していないとまずい状態での塗布はしてはいけません。具体的にはばい菌感染が生じていて、免疫がばい菌と闘わなくてはいけないときなどが該当します。
このような状態の皮膚にリンデロンDPを塗る事は禁忌(絶対にダメ)となっています。
ちなみに添付文書には次のように記載されています。
【禁忌】
(1)細菌・真菌・スピロヘータ・ウイルス皮膚感染症、及び動物性皮膚疾患(疥癬、けじらみ等)
(2)本剤に対して過敏症の既往歴のある方
(3)鼓膜に穿孔のある湿疹性外耳道炎
(4)潰瘍(ベーチェット病は除く)、第2度深在性以上の熱傷・凍傷
これらの状態でリンデロンDPが禁忌となっているのは、皮膚の再生を遅らせたり、感染しやすい状態を作る事によって重篤な状態になってしまう恐れがあるためです。
5.リンデロンDPの用法・用量と剤形
リンデロンDPには、
リンデロンDP軟膏 5g (チューブ)
リンデロンDP軟膏 10g (チューブ)
リンデロンDP軟膏 200g (ポリエチレン容器)リンデロンDPクリーム 5g (チューブ)
リンデロンDPクリーム 10g (チューブ)
リンデロンDPクリーム 30g (チューブ)リンデロンDPゾル 10ml (ポリエチレン容器)
といった剤型があります。
ちなみにリンデロンDPの「DP」とはどういう意味なのでしょうか。
DPは「Di-Propionic acid」の頭文字をとったものになります。これはリンデロンDPに含まれる主成分である「ジプロピオン酸」の事です。
実はリンデロンDPより前に発売されているお薬に、「リンデロンV(一般名:ベタメタゾン吉草酸エステル)」があります。
このリンデロンVと混同しないように「リンデロンDP(一般名:ベタメタゾンジプロピオン酸エステル)」という名称になっているのです。
塗り薬には「軟膏」「クリーム」「ローション(外用液)」などいくつかの種類がありますが、これらはどのように違うのでしょうか。
軟膏は、ワセリンなどの油が基材となっています。長時間の保湿性に優れ、刺激性が少ないことが特徴ですが、べたつきは強く、これが気になる方もいらっしゃいます。また皮膚への浸透力も強くはありません。
クリームは、水と油を界面活性剤で混ぜたものです。軟膏よりも水分が入っている分だけ伸びがよく、べたつきも少なくなっていますが、その分刺激性はやや強くなっています。
ローションは水を中心にアルコールなどを入れることもある剤型です。べたつきはほとんどなく、遣い心地は良いのですが、保湿効果は長続きしません。しかし皮膚への浸透力は強く、皮膚が厚い部位などに使われます。
リンデロンDPには「ゾル」という剤型がありますが、これは何でしょうか。ゾルはコロイド溶液の事で、ざっくりと言えば外用液(ローション)に近い性質を持っていると言えます。
リンデロンDPの使い方は、
通常、1日1~数回、適量を塗布する。なお、症状により適宜増減する。
と書かれています。実際は皮膚の状態や場所によって回数や量は異なるため、主治医の指示に従いましょう。
6.リンデロンDPの使用期限はどれくらい?
リンデロンDPの使用期限って、どのくらいの長さなのでしょうか。
「家に数年前に処方してもらった塗り薬があるんだけど、これってまだ使えますか?」
このような質問は患者さんから時々頂きます。
これは保存状態によっても異なってきますので、一概に答えることはできませんが、適正な条件で保存されていたという前提(遮光・気密容器にて室温保存)だと、
- リンデロンDP軟膏・クリームは5年
- リンデロンDPゾルは3年
- リンデロンDPソリューションは3年
使用期限となります。
7.リンデロンDPが向いている人は?
以上から考えて、リンデロンDPが向いている人はどんな人なのかを考えてみましょう。
リンデロンDPの特徴をおさらいすると、
【リンデロンDPの特徴】
・Ⅱ群(非常に強力)に属する外用ステロイド剤である |
というものでした。
ここから、皮膚の免疫反応が過剰となったり、炎症が生じている際に使用する塗り薬だと考えられます。
ステロイドの中では効果は強めであるため、一番最初から用いるというよりは、他の効果が穏やかな外用ステロイドで効果不十分であった時に検討されるお薬になるでしょう。
ただし、
- 炎症や皮膚肥厚の程度が強い場合
- かかとなど、塗り薬が浸透しにくい部位の皮膚疾患
などでは、最初からリンデロンDPのようなVery Strong(非常に強い)のステロイドを使うこともあります。
またこれはステロイド全てに言えることですが、ステロイドは漫然と使い続けることは良くありません。必要な時期のみしっかりと使い、必要がなくなったら使うのを止めるという、メリハリを持った使い方が非常に大切です。
でないと、皮膚にばい菌が感染してしまったり、皮膚が異常に薄くなってしまうといった副作用が生じてしまう可能性があります。