スチブロン軟膏はどのくらいの強さのステロイドなのか

スポンサーリンク

5.スチブロンの用法・用量と剤形

スチブロンには、

スチブロン軟膏 0.05% 5g (チューブ)
スチブロン軟膏 0.05% 10g (チューブ)
スチブロン軟膏 0.05% 500g (ポリエチレン容器)

スチブロンクリーム 0.05% 5g (チューブ)
スチブロンクリーム 0.05% 10g (チューブ)
スチブロンクリーム 0.05% 600g (ポリエチレン容器)

スチブロンローション 0.05% 10g (ポリエチレン容器)

といった剤型があります。

先発品のマイザーには軟膏とクリーム剤しかありませんが、スチブロンにはローション剤もあるのが特徴になります。

ちなみに塗り薬には「軟膏」「クリーム」「ローション(外用液)」などいくつかの種類がありますが、これらはどのように違うのでしょうか。

軟膏は、ワセリンなどの油が基材となっています。長時間の保湿性に優れ、刺激性が少ないことが特徴ですが、べたつきは強く、これが気になる方もいらっしゃいます。また皮膚への浸透力も強くはありません。

クリームは、水と油を界面活性剤で混ぜたものです。軟膏よりも水分が入っている分だけ伸びがよく、べたつきも少なくなっていますが、その分刺激性はやや強くなっています。

ローションは水を中心にアルコールなどを入れることもある剤型です。べたつきはほとんどなく、遣い心地は良いのですが、保湿効果は長続きしません。しかし皮膚への浸透力は強く、皮膚が厚い部位などに使われます。

スチブロンの使い方は、

通常1日1~数回、適量を患部に塗布する。なお、症状により適宜増減する。

と書かれています。実際は皮膚の状態や場所によって回数や量は異なるため、主治医の指示に従いましょう。

スポンサーリンク

6.スチブロンの使用期限はどれくらい?

スチブロンの使用期限って、どのくらいの長さなのでしょうか。

「家に数年前に処方してもらった塗り薬があるんだけど、これってまだ使えますか?」

このような質問は患者さんから時々頂きます。

これは保存状態によっても異なってきますので、一概に答えることはできませんが、適正な条件で保存されていたという前提(室温保存)だと、「3年」が使用期限となります。

7.スチブロンが向いている人は?

以上から考えて、スチブロンが向いている人はどんな人なのかを考えてみましょう。

スチブロンの特徴をおさらいすると、

・Ⅱ群(非常に強力)に属する外用ステロイド剤である
・炎症を抑える作用、免疫反応を抑える作用、皮膚細胞の増殖を抑える作用がある
・ステロイドの中でもしっかりした効果がある
・足の裏、背中など皮膚が厚い部位でも効果を得やすい
・アンテドラッグであるため全身への副作用が少ない
・ステロイドであるため、長期使用による副作用に注意
・ジェネリック医薬品であり薬価が安い

というものでした。

ステロイド外用剤は、皮膚の免疫反応が過剰となったり、炎症が生じている際に使用する塗り薬です。

スチブロンの効果はステロイドの中では強めであるため、一番最初から用いるというよりは、他の効果が穏やかな外用ステロイドで効果不十分であった時に検討されるお薬になるでしょう。

ただし、

  • 炎症や皮膚肥厚の程度が強い場合
  • かかとや背中など、塗り薬が浸透しにくい部位の皮膚疾患

には最初からVery Strong(非常に強い)のステロイドを使うこともあります。

薬価の安いジェネリック医薬品であるスチブロンは、経済的負担をなるべく軽減させたい方にも適したお薬になります。

またこれはステロイド全てに言えることですが、ステロイドは漫然と使い続けることは良くありません。必要な時期のみしっかりと使い、必要がなくなったら使うのを止めるという、メリハリを持った使い方が非常に大切です。

でないと皮膚にばい菌が感染してしまったり、皮膚が異常に薄くなってしまうといった副作用が生じてしまう可能性があります。

スチブロンはアンテドラッグであるため、効果がしっかりしつつ、全身への副作用が少なくなっています。そのため、止むを得ず長期間強いステロイドを使わないといけない状況に適しています。

しかしアンテドラッグは全身に回りにくいのですが、皮膚局所には強く効きます。そのため、皮膚局所に生じる副作用(皮膚の感染や皮膚が薄くなるなど)の頻度は他のステロイドと比べて同等です。ここからアンテドラッグだからといって副作用が生じないと安易に考えてはいけない事がわかります。

副作用が少ない薬理機序を持っていることは確かですが、他のステロイドと同様に漫然とつ買い続けないように注意し、必要な時にのみ使用するようにしましょう。

スポンサーリンク

8.先発品と後発品は本当に効果は同じなのか?

スチブロンは「マイザー」というお薬のジェネリック医薬品になります。

ジェネリックは薬価も安く、患者さんにとってメリットが多いように見えます。

しかし「安いという事は品質に問題があるのではないか」「やはり正規品の方が安心なのではないか」とジェネリックへの切り替えを心配される方もいらっしゃるのではないでしょうか。

同じ商品で価格が高いものと安いものがあると、つい私たちは「安い方には何か問題があるのではないか」と考えてしまうものです。

ジェネリックは、先発品と比べて本当に遜色はないのでしょうか。

結論から言ってしまうと、先発品とジェネリックはほぼ同じ効果・効能だと考えて問題ありません。

ジェネリックを発売するに当たっては「これは先発品と同じような効果があるお薬です」という根拠を証明した試験を行わないといけません(生物学的同等性試験)。

発売したいジェネリック医薬品の詳細説明や試験結果を厚生労働省に提出し、許可をもらわないと発売はできないのです、

ここから考えると、先発品とジェネリックはおおよそ同じような作用を持つと考えられます。明らかに効果に差があれば、厚生労働省が許可を出すはずがないからです。

しかし先発品とジェネリックは多少の違いもあります。ジェネリックを販売する製薬会社は、先発品にはないメリットを付加して患者さんに自分の会社の薬を選んでもらえるように工夫をしています。例えば飲み心地を工夫して添加物を先発品と変えることもあります。

これによって患者さんによっては多少の効果の違いを感じてしまうことはあります。この多少の違いが人によっては大きく感じられることもあるため、ジェネリックに変えてから調子が悪いという方は先発品に戻すのも1つの方法になります。

では先発品とジェネリックは同じ効果・効能なのに、なぜジェネリックの方が安くなるのでしょうか。これを「先発品より品質が悪いから」と誤解している方がいますが、これは誤りです。

先発品は、そのお薬を始めて発売するわけですから実は発売までに莫大な費用が掛かっています。有効成分を探す開発費用、そしてそこから動物実験やヒトにおける臨床試験などで効果を確認するための研究費用など、お薬を1つ作るのには実は莫大な費用がかかるのです(製薬会社さんに聞いたところ、数百億という規模のお金がかかるそうです)。

しかしジェネリックは、発売に当たって先ほども説明した「生物学的同等性試験」はしますが、有効成分を改めて探す必要もありませんし、先発品がすでにしている研究においては重複して何度も同じ試験をやる必要はありません。

先発品と後発品は研究・開発費に雲泥の差があるのです。そしてそれが薬価の差になっているのです。

つまりジェネリック医薬品の薬価は莫大な研究開発費がかかっていない分が差し引かれており先発品よりも安くなっているということで、決して品質の差が薬価の差になっているわけではありません。

スポンサーリンク

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
こちらの記事も是非ご覧下さい